看護師に必要な能力
看護師に必要な能力と言えば何でしょうか。現場に居ながら考えると、いくつもの項目が頭に浮かぶでしょう。その中であなたが一番重要視する項目は何ですか。
看護師ですので、患者と向き合い、処置を行います。それが迅速に出来るかどうかを一番に挙げる方が多いでしょうか。もちろん、それが看護師の仕事の中で比重の大きな部分ですので、当然と言えば当然ですね。
では、患者が求める看護師の能力と、看護師が思う看護師の能力は同じだと思いますか。そこには、多少の認識の違いが生じているかもしれません。
患者は、病院に行くと当たり前のように医師の診察の後で必要に応じた処置を看護師から受ける時間があります。その際、看護師の話し方が悪かったり、顔が強ばっていると信頼して処置を受けることが難しいと感じます。痛みを感じにくい注射針を使った注射でさえ、必要以上の痛みを感じたりします。それは、処置をしてくれている看護師に対して信頼する気持ちが欠けているからだとは考えませんか。
患者は看護師の対応ひとつでほっと息を抜くタイミングを見つけることが出来ます。数時間かかる点滴も、看護師の声かけの声が明るかったり、その表情が笑顔であれば、すんなりとその処置を受け入れる体制が整います。
視覚や聴覚からも、患者を安心させることが出来る看護師が、患者の求める看護師像に近いのではないでしょうか。
患者と向き合っている時の声や、表情を明るい方向へ意識することでそれは変えられます。ぜひ明るい声、明るい表情を意識して患者と向き合ってみて下さい。