看護で難しい事例
現代は他人に対しての優しさが希薄になってきていると感じることが多くなりました。電車に乗っていてもバスに乗っていても、お年寄りや妊婦さんに席を譲る人もいれば、他人のことは気にせず平気で音楽を聴いていたり、寝たふりをしてやり過ごす人がいます。
一般の人はこういう人に関わらないと決めているのか、見て見ぬふりをすることが多いです。これはあまり関わり合いになりたくないという無言の意思表示でもあり、トラブルを避けるためには仕方のないことかもしれません。
こういう人が多い中、病院と言えども社会です。入院してくる患者さんや外来にくる患者さんにも扱い方に困る難しい人も多いでしょう。しかしそうだからといって世話をしないということではなく、普通にやり過ごすやり方というのもあるでしょう。かくして人への対応は全てにおいて、以前よりは難しくなっている証拠でもあります。
難しい患者への対応の仕方を勉強する看護師の技術本というのもありました。事例などを見てみると、外来では“何度も電話をかけてくる患者”“症状悪化で入退院を繰り返す患者”への対応策。病棟では“医療への不信感を募らせる患者”“強い不安があり確認行為を繰り返す患者”“患者との関係を築けない看護師”などがあります。
訪問看護でも、“強固な妄想から対人関係でトラブルを起こす患者”“隣人と上手く付き合えない患者”“訪問看護をキャンセルする患者”など実際によく聞く話しが多いです。
こうした現実にどう対処していくか、実際の事例を読み解きながら対処法を探っていく以外にないように思えます。
よく考えて自分ならどうするか?考えてみてもよいように思えます。